壁画に再会
キトラ古墳の壁画を保存する施設と概要を紹介する施設を合わせた「キトラ古墳壁画体験館 四神の館」がオープンしたのが昨年9月。壁画の一般公開に申し込んで、初めてこの施設を訪れた。外見は平屋建ての落ち着いた建物ながら、実際には、駐車場から道路の下をくぐってつながる地階と合わせた二層構造。下が展示施設(一般公開)で、上が保管施設(限定公開)。
限定公開ながら、四方の壁画とたぶん天井画を個別の移動ケースに保管し、特定のケースを日を区切って見せる形を取っている。係の人(研究員)に聞くと、通常は光を遮り、湿度55%の環境で保管し、公開の時だけ通路側の展示スペースにケースごと移して見せるという。壁画の劣化は、空調以外には光が要因らしい。正確には光に含まれる熱による劣化が懸念される。そのため、LEDは有効な手段だとか。当然、撮影は禁止。
さて、今回の公開は3回目で、過去4カ月おきくらいに実施している。今後の予定はまだ決まっていないようだが、同じようなペースで実施されるという。3〜4回続けて通えば全部を見ることができる。今回はあまり人気がなかったらしく、改めてホームページを見ると二次募集を行っていた。さらに、当日現地で申し込みもできたようで、まぁその程度か。
キトラ古墳壁画体験館 四神の館 キトラ古墳壁画保存管理施設
http://www.nabunken.go.jp/shijin/index.html
> キトラ古墳壁画の第3回公開(5月14日〜6月11日)について、
> 第二次応募の受付がはじまりました。
> 壁画は東壁(青龍、十二支・寅)を公開いたします。
> 過去の壁画公開
> 第2回
> 日程:平成29年1月22日(日)—2月19日(日)
> 公開した壁画:北壁(玄武他)
> 第1回
> 日程:平成28年9月24日(土)—10月23日(日)
> 公開した壁画:天井(天文図他)、南壁(朱雀他)、西壁(白虎他)
定刻より早めに着いたので、まるで公園のようになってしまった周囲を散策、古墳の前に立って改めて周囲を眺めてみた。辺り一帯は、新緑がまぶしい日差しに輝き、乾いた風が吹き抜けていた。
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